小説初心者向け|プロット作成

 

小説初心者向け|プロット作成

 

 

小説づくりは、実際に書くよりもプロット作成などの準備が大きな負担になると感じる方が多い傾向にあります。

 

初心者の方も、この準備に手間を取られる方が多いようですね。

 

その結果、小説を書くのが嫌になる方も──。

 

ですが、それは勿体ない。

 

物語を書くのは面白いものです。

 

ぜひ小説づくりの面白さを知ってもらいたいと思い、今回は手軽なプロット作成方法をお伝えさせて頂きます。

 

準備1:設定を考える

 

まずは設定を考えましょう。

 

初心者の方は、詳細まで煮詰めないのがコツとなります。

 

今回は、オーソドックスな幼馴染の恋愛物を例に以下のように設定します。

 

ジャンル:恋愛
ジャンル(詳細):幼馴染の恋愛
世界観:現代日本
舞台:学校
主人公:男:17歳:松林 智:まつばやし さとし
ヒロイン:女:16歳:柳瀬 奈緒:やなせ なお
話の展開:智が奈緒と恋人になるまでの物語

 

準備2:プロット(話の展開)を考える

 

小説の設定を考えたら、次は話の展開を考えましょう。

 

まずは大雑把な枠組みを作り、徐々に細かな部分を決めていくという方法が人間の脳と相性が良いとされていますよ。

 

この点を踏まえて、今回お伝えするプロット作成方法は以下のような流れで行っていきます。

 

ちなみに以下は、話が複雑でない場合の方法となっています。

 

準備1:設定を考える
準備2:プロット(話の展開)を考える
 1段階目:起と結を決める
 2段階目:転を決める
 3段階目:展開の隙間に生じる心情を考える
 4段階目:展開の隙間に生じる行動を考える
 5段階目:展開の隙間に生じる他人の行動を考える
 6段階目:物語のエピローグを考える
 7段階目:冒頭を考える
準備3:設定を再調整する
準備4:設定を詳しく考える

 

1段階目:起と結を決める

 

起承転結のうち、起と結を決めます。

 

起:智は奈緒が好き
結:智と奈緒が付き合う

 

物語の始まりと終わりを決めるのが、この作業における目的となります。

 

2段階目:転を決める

 

転を決める。

 

このとき、起の状況から結の状況に変化させるには、どうすればよいのかを考えると良い。

 

起:智は奈緒が好き
転:智が奈緒に告白する
結:智と奈緒が付き合う

 

起承転結のうち、承は考える必要がありません。

 

なぜなら承に関しては、3段階目の作業を行うことで自動的に出来上がるからです。

 

3段階目:展開の隙間に生じる心情を考える

 

起転結を決めたら、次は起→転と転→結の→に当たる部分を考えます。

 

具体的には、以下のA1とA2にあたる部分を決めることになりますよ。

 

起:智は奈緒が好き
A1
転:智が奈緒に告白する
A2
結:智と奈緒が付き合う

 

Aを考えるときは、起の状態から転の状態になるためには何が起こればいいのかを考えます。

 

この段階では、主人公の心境の変化を考えましょう。

 

よって、A1で考える内容は智(主人公)が何を考えれば告白するかです。

 

起:智は奈緒が好き
A1:心情:智が告白する覚悟を決めた
転:智が奈緒に告白する
A2:心情:
結:智と奈緒が付き合う

 

次はA2を考えます。

 

A2を考えるとき、やりがちなのが奈緒(ヒロイン)の心情を書き込んでしまうという事です。

 

しかし最初から最後まで主人公の視点で物語を展開させないと、読者さんに頭を使わせて疲れさせてしまいます。

 

よってA2も主人公の心情を書くようにしましょう。

 

起:智は奈緒が好き
A1:心情:智が告白する覚悟を決めた
転:智が奈緒に告白する
A2:心情:智は不安を感じながら奈緒の返事を待った
結:智と奈緒が付き合う

 

4段階目:展開の隙間に生じる行動を考える

 

この段階では、B1とB2を決めます。

 

Bに関しては、具体的な行動を書くようにします。

 

ここでも書くのは主人公の行動です。

 

決してヒロインの行動は、書かないようにしましょう。

 

起:智は奈緒が好き
B1:行動:告白しようか友人に相談する
A1:心情:智が告白する覚悟を決めた
B2:行動:奈緒を屋上に呼び出した
転:智が奈緒に告白する
B3:行動:奈緒の目を見つめる
A2:心情:智は不安を感じながら奈緒の返事を待った
B4:行動:大喜びする
結:智と奈緒が付き合う

 

5段階目:展開の隙間に生じる他人の行動を考える

 

ここまでの段階を踏んだだけでも、ある程度はプロットが完成しているハズです。

 

しかし登場人物が、主人公とヒロインだけしかおりません。

 

B1で友人に相談していますが、自立した行動を行ったわけでは無いですよね。

 

あくまでB1は主人公の行動がメインであり、相談された友人は従の役割にすぎませんから。

 

よって主人公がいなければ、友人の行動は無かったわけです。

 

自立した行動をする登場人物が少ないと、物語というのは薄っぺらい印象を読者さんに与えるものです。

 

この段階では物語に厚みを与えるためにも、主人公とヒロイン以外の人物に登場してもらい、自立した行動をとってもらいましょう。

 

それが以下のCに当たる部分です。

 

起:智は奈緒が好き
C1:他者の行動:奈緒がAに告白された
B1:行動:告白しようか友人に相談する
C2:他者の行動:相談された友人がアドバイスをする
A1:心情:智が告白する覚悟を決めた
C3:他者の行動:相談した友人に覚悟を伝える
B2:行動:奈緒を屋上に呼び出した
C4:他者の行動:相談した友人が頑張れよと励ました
転:智が奈緒に告白する
B3:行動:奈緒の目を見つめる
A2:心情:智は不安を感じながら奈緒の返事を待った
B4:行動:大喜びする
結:智と奈緒が付き合う

 

Cを考えるのは、起〜転までの間のみ。

 

転〜結の間は最も盛り上がる部分。

 

この部分に第三者を入れると情報量が増えてしまい、主人公とヒロインから読者さんの注意がそれてしまいます。

 

ですから、余計な雑音を入れないようんするためにもCを入れません。

 

6段階目:物語のエピローグを考える

 

4段階までを行えば、物語の主な流れは決められるはずです。

 

ここからは面白い物語にするために、印象操作を行っていくことになります。

 

小説を書くのが初めてという場合は、ハードルが高いので行わなくても良いかもしれません。

 

面白い物語にするよりも、作品を完成させて自信をつけることの方が初心者の方の場合は大切ですから。

 

もしも5段階目を行うのであれば、結の後を決めましょう。

 

C1:他者の行動:奈緒がAに告白された
B1:行動:告白しようか友人に相談する
C2:他者の行動:相談された友人がアドバイスをする
A1:心情:智が告白する覚悟を決めた
C3:他者の行動:相談した友人に覚悟を伝える
B2:行動:奈緒を屋上に呼び出した
C4:他者の行動:相談した友人が頑張れよと励ました
転:智が奈緒に告白する
B3:行動:奈緒の目を見つめる
A2:心情:智は不安を感じながら奈緒の返事を待った
B4:行動:大喜びする
結:智と奈緒が付き合う
D1:デートをしている

 

ここで考えるのは、いわゆるエピローグです。

 

私であれば、2人が幼馴染の恋人である点を使って考えます。

 

例えば──

 

2人が歩いているのは、子どもの頃に2人で歩いた道。

 

主人公が当時を思い出していると、ヒロインがお店のウインドウに何かを見つける。

 

それは、ヒロインが子どもの頃に持っていたヌイグルミと同じ型の物だった。

 

主人公がヌイグルミを持っていたヒロインを当時のエピソードと共に思い浮かべ、あの頃からすきだったんだな〜と考える。

 

──こんな感じにしましょうかね?

 

エピローグ作りは難しいですが、本質的な部分が何かを考えることで良い案が浮かぶものです。

 

7段階目:冒頭を考える

 

エピローグを考えたら、次は書き出しを考えます。

 

E:
C1:他者の行動:奈緒がAに告白された
B1:行動:告白しようか友人に相談する
C2:他者の行動:相談された友人がアドバイスをする
A1:心情:智が告白する覚悟を決めた
C3:他者の行動:相談した友人に覚悟を伝える
B2:行動:奈緒を屋上に呼び出した
C4:他者の行動:相談した友人が頑張れよと励ました
転:智が奈緒に告白する
B3:行動:奈緒の目を見つめる
A2:心情:智は不安を感じながら奈緒の返事を待った
B4:行動:大喜びする
結:智と奈緒が付き合う
D1:デートをしている

 

インパクトのある冒頭を考えることができれば、読者さんは興味を惹かれて次の文章を読んでくれます。

 

逆に興味を持ってもらえないと──。

 

冒頭を考えるときは、最も盛り上がる部分をヒントにすると楽かもしれません。

 

ようは転の部分をヒントにしましょうというわけです。

 

例えば、告白しようと呼び出した場所に向かっているときの心情を書くとか。

 

もしくは告白するきっかけになる、C1のAにヒロインが告白されたシーンを使うのも良いかもしれませんね。

 

準備3:設定を再調整する

 

ここまでで、プロット(話の構成)は完成しました。

 

最後に設定の調整をしましょう。

 

プロット作成が進むと色々な物が見えてくるものです。

 

例えば、必要となる登場人物などがソレです。

 

今回の場合、最初の設定は以下のような感じでした。

 

ジャンル:恋愛
ジャンル(詳細):幼馴染の恋愛
世界観:現代日本
舞台:学校
主人公:男:17歳:松林 智:まつばやし さとし
ヒロイン:女:16歳:柳瀬 奈緒:やなせ なお
話の展開:智が奈緒と恋人になるまでの物語

 

しかしプロット作成を進めると、人物の追加が必要となりました。

 

よって以下のように変更する必要があります。

 

ジャンル:恋愛
ジャンル(詳細):幼馴染の恋愛
世界観:現代日本
舞台:学校
主人公:男:17歳:松林 智:まつばやし さとし
ヒロイン:女:16歳:柳瀬 奈緒:やなせ なお
友人:17歳:長南 進ちょうなん すすむ
知人:17歳:白澤 和彦:しらさわ かずひこ
話の展開:智が奈緒と恋人になるまでの物語

 

知人というのは、ヒロインに告白した人物。

 

いわゆる噛ませ犬です。

 

準備4:設定を詳しく考える

 

ここまで行ったら、最後に設定を詳しく考えるようにしましょう。

 

プロットを作成したことにより、これまで曖昧だった部分がハッキリとした形になるものです。

 

このため主人公やヒロインについて、性格なんかを想像しやすくなっているのではと思います。

 

ですから登場人物や舞台について、詳細な部分を考えてみましょう。

 

設定を詳しく考えておくことで、この後にくる小説の形で表現するときに書きやすくなります。

 

少し複雑な場合のプロット作成

 

ここまで述べたのは、単純な話の場合のプロット作成方法。

 

小説初心者の方向けの方法だと言えます。

 

ですがもう少し複雑な話を書きたいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そのような場合、私は以下のような形でプロット作成を行うことがありますので、参考までに掲載しておきます。

 

準備1:設定を考える
準備2:プロット(話の展開)を考える
 1段階目:起と結を決める
 2段階目:転を決める
 3段階目:A:展開の隙間に生じる心情を考える
 4段階目:B:展開の隙間に生じる主人公の行動を考える
 5段階目:C:展開の隙間に生じる他人の行動を考える
 6段階目:D:物語のエピローグとなる、考え方の変化を決める(誰の考え方でもいい)
 7段階目:E:冒頭を考える
 8段階目:F:C、Aの形で並んでいる隙間にCの印象を入れる
 9段階目:G:起と転の間にあるA、Cの形で並んでいる隙間にA〜Cの間の平穏な時間について書く
 10段階目:H:結の詳細を入れる
 11段階目:結2:最初に設定した起転結のうち結によって生じた物理な的変化を入れる
 12段階目:プロローグ:プロローグを考える
 13段階目:I:結を盛り上げる
 14段階目:J:F、Aの形で並んでいる隙間にFの印象を抱いた根拠を入れる
 15段階目:K:G、Cの形で並んでいる隙間にGの状況の続きを入れる
 15段階目:L:Kの状況を崩した出来事を入れる
準備3:設定を再調整する
準備4:設定を詳しく考える

 

 

プロローグ:
●起:
C:
B:
C:
F:
J:
A:
G:
K:
C:
B:
C:
●転:
C:
B:
C:
F:
A:
C:
B:
C:
●結:
H:
I:
●結2:
エピローグ:

 

終了

 

お疲れさまでした。

 

ここまででプロット作成は終了となります。

 

後はプロットに沿って、小説になるよう肉付けをしていくだけです。

 

手間はかかりますが、それでもプロット作成よりもは考える負担は小さいと感じられるのではと思います。

 

本当に、プロット作成までの段階というのは考えることが多いので大変で、小説づくりの7割の負担はココにあるとも──。

 

ですから、ここまで作業を終えたのであれば小説づくりの大きな山を越えたと考えても良いでしょう。

スポーンサードリンク